絵にゅっ記

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娘との日常を描きます

授乳のおもいでー入院中~新生児期ー

授乳の事で悩みに悩んだ私の記録です。それだけに長くなりそうなので区切りながら更新していきます。

まず私の授乳歴はこちら。母乳・ミルク混合育児でスタート→生後3週間の時に完母になる→生後11ヶ月の時に卒乳しました。

自身がほぼ完ミで育っている為ミルクを与えることに抵抗は無かったですが、母乳が出れば母乳メインでやっていけたらいいな、と思っていました。復職予定があり(夫の転勤で退職しましたが)、1歳頃には卒乳したいと考えていました。

 

 

入院中(day0~day4)

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魔歯(まし)

娘には“魔歯”がありました。魔歯(先天性歯・鬼歯)とは産まれた時に既に生えている歯の事で、すぐに抜ける脆い歯の場合と早く生えてきた乳歯の場合があるそうです。娘の場合はせっかちな乳歯でしたが、詳しくは別で記録したいと思っています。

魔歯を見つけた助産師さん曰く、お母さんを傷付けて苦しめるから悪魔の「魔」の字だそうで…。とにかくこの魔歯があった為か、産まれて間もない頃の授乳はほぼ痛いという記憶しかないです。しかし歯が無くても赤ちゃんの吸引力は凄まじいので慣れるまでは痛い人が多いのではないでしょうか...。感覚でいうと乳首の筋が小さな口の吸引力だけで数週間かけて全部切れて、赤ちゃんが吸いやすいようくったくたの柔らかくて伸びがいい乳首になる感じですかね。

入院中の授乳

娘が産まれて初めての授乳。この時はホルモンドバドバで痛みは無く、産後すぐに母乳が滲む母体の神秘に感動してました(笑)その後数時間おきに授乳し、その日は母子別室で休みました。

翌日から母子同室で念願の育児がスタート!しかし、持参していた乳首用のクリームを惜しみなく塗っていたにも拘らず日中の間に両乳首とも切れて血豆が出来る有様…。授乳の時間が苦痛になってしまいました。全個室で、さらに夫もテレワークしながら病院に寝泊まりしてくれたのが救いですが、初めての親子同室の夜は全く寝ず、現実を突き付けられました。特に深夜2~5時は乳首を咥えている間だけ泣き止むような状態で、切れた乳首を無心で吸わせ続けてミルクの時間まで耐えていました。(ミルクは赤ちゃんの胃腸に負担がかかる為3時間おきと決められていました。)

入院2日目の朝、体重測定を終えた娘を助産師さんが連れて来て一言、「体重が増えていないからミルク増やしましょう。」赤ちゃんは生まれてすぐ少し体重が減るのが普通ですが娘はその減り方が大きかったらしく、助産師さん達は「体重が減っていた子」と気にかけてくれていたみたいです。それは理解していたものの、夜中の間あんなに吸わせたのに…母乳出てないんだ…と泣きそうでした。さらに母親教室でベテラン助産師さんの「母乳だけで足りてる人どのくらいいますか?」の質問に半数以上のママが手を挙げていることにショックを受け、部屋に戻って静かに泣きました。

今となってはメンタルくずし豆腐の時期に母乳の話題で挙手させるな!産後メンタルなめんなよ!と思いますし、寝なかった初日も「魔の2~5時」と夫と笑えます。

その一方で入院中、とても親身になって聞いてくれたプレママ助産師さんがおり、めちゃくちゃ、めちゃくちゃ助けられました。授乳姿勢(ポジショニング)を何度も正してくれたり、娘がおっぱいにきちんと吸着(ラッチオン)できるように手伝ってもらったり。それから授乳量を何度か見てもらい増えた時はハイタッチして喜び、退院後のミルクの量も相談に乗ってもらいました。

他の助産師さんもナースコールを押さなくても様子を見に来てくれたり、授乳も見るからいつでも呼んでくださいね、と声を掛けてくれたので、退院までに不安なことはすべて聞いておけました。助産師さんまじ天使。感謝しかないです。

入院中の母乳量とミルクの量

メモ程度に記録しておくと母乳量は産後3日目の昼頃に10㎖、その夜おっぱいが重くなってきた感じがしました。翌日の退院日の朝に量ると25㎖に増えていました。ミルクは入院中は授乳後に10㎖~40㎖あげていました。day1は10㎖、day2は20㎖と日ごとに10㎖ずつ増やすよう教えてもらい、4日目の退院日は40㎖与えました。

 

新生児期

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産後里帰り

退院後は娘と夫と3人で私の実家に里帰り。初孫ということで家族揃って新生児にメロメロです(笑)

産後3週間までお世話になるのですが、色々あってストレスが溜まりっぱなしでした…。いや、里帰りで大分楽をさせて貰ってるので感謝はしてるんですよ…。

新生児期の生活と授乳

新生児期の授乳回数と感覚はバラバラでした。母乳は欲しがる時に飲めるだけ吸わせてましたが、乳首を咥えると吸いながら寝てしまうことが多く、もう片方飲んで欲しくて頬や顎をつついたり声を掛けたりしてもほとんど起きませんでした。そして30分後に目覚めて泣く…ということも多々。寝ずに両乳飲んでくれた時でも、授乳→おっぱいのケア(清潔にして保護クリーム、母乳パッド交換)→オムツ替え→寝かしつけ→自分の時間(トイレ、水分補給、睡眠)という流れでしたが寝転ぶ時間まで取れずに次の授乳タイムになり休めないこともありました。ミルクなら調乳して、空いた時間に哺乳瓶を洗って消毒もしなきゃですよね。

縫合した会陰は引きつるし、悪露は気持ち悪い、骨盤はガタガタ、睡眠不足、そんな自分の体調より赤ちゃんのお世話での悩み。世のお母さんてすごい。毎日お疲れさまです。もう1年半前の事になるので過去の記憶になって他人事みたいに書いてます(笑)

買ってよかったアイテム

 

そんな生活の中で助けられた買ってよかった授乳関係アイテムは、搾乳器(手動タイプ)と乳頭保護器(ニップルガード)です。

搾乳器は母乳がたくさん出る人が使うものと思っていたし自分に必要になるか分からなかったので用意はしていませんでしたが、母乳育児が軌道に乗るまでおっぱいの状態が落ち着かずガチガチに張ってしまった際に買いに走りました。あまり搾乳すると余計に張るそうですが…。それ以外にも乳腺炎で直接飲んでもらうのが辛い時にも助かりましたし、冷凍しておきミルク代わりに飲ませることもできました。ピジョンの搾乳器は哺乳瓶としても使えるので、搾ったあと夫に飲ませて貰うことも出来ましたよ。私の場合は生後4か月くらいまでお世話になりました。

乳頭保護器は傷だらけの乳首で授乳が苦痛となっていた私に友人がオススメしてくれました。私が行ったお店にはメデラの乳頭保護器はMサイズしか置いてなかったです。乳首が扁平な私が使うと先が余って空洞になっていて大きめに感じましたが、おっぱいを飲むことは出来ているようでした。保護器が大きいお陰か娘も徐々に口を大きく開けられるようになっていきました。ズボラな私は授乳の度に洗って消毒するのが面倒で(笑)たまに使わずに授乳していましたが、保護器なしで飲める頃には傷も痛みもマシになっていました。これがなければ完ミにしていたかもしれません。マストアイテムです。

乳腺炎

1回だけやっちまいました。授乳後は清浄綿で拭いて保護クリームを塗って清潔にしていたのに、傷から菌が入ったみたいです。

症状は、乳腺炎になった左のおっぱいだけ赤くなって熱を持ち、身体もだるく頭痛や目眩がする。母乳の見た目は変わらなかったので2日間そのまま吸わせましたが、2週間健診でついでに診て貰うとやはり乳腺炎でした。抗生剤で治りましたし、服薬中も授乳OKでした。

謎の発疹

乳腺炎と同時期に、胸の谷間から出ました。ストレスで蕁麻疹が出たのだと思いますが、これが何かの病気で娘に移さないかだけが心配でした。

症状は痒みを伴う赤い湿疹、かぶれたようにも見える。翌日少し広がってきたと思ったら、気づいて3日目には胸→腹→手首・太もも→背中→腰・脇腹と広がりました。1週間後には顔以外ほぼ全身に広がり、さすがに皮膚科へ。蕁麻疹ではないと言われましたが、はっきりと病名は言われませんでした。幸い娘や接触した人たちに同じ症状が出ることはなく、皮膚科で貰った塗り薬で徐々に治りました。授乳中も使える薬だそうで、痒くなったら掻く前に塗って!とそれはそれはたっぷり処方されました(笑)実家から自宅に戻った途端症状がなくなったので、やはり環境と心因的なものでしょうかね…へへ。コロナ前の出産だったので娘に会いに来てくれる人がたくさん居ましたし、実家でも気を張ってたんだと思います。同じ症状の人がいたら皮膚科へ行ってくれよな!(誰)

退院後のミルクの量とタイミング

お世話になった助産師さんのアドバイスで退院後のミルクの量は2週間健診までは1回40㎖と決めてました。与えるタイミングは必ずおっぱいの後。ミルクを飲むと暫く授乳しなくてもよかったので、頻回授乳になりやすかった夕方や夜休みたい時にあげてました。授乳回数は1日12~16回、ミルクは1日0~3回(多くは1~2回)でした。ミルクはたまーに残す時もありました。

ミルク拒否

2週間健診で体重増加にハナマルが貰えたので、ミルク量は1ヶ月健診まで変わらず40㎖でいこう!と決め、順調だと思っていた生後24日目。里帰りが終わって環境が変わったせいか、日中ワンオペの私の不安を感じとったのか、この日は何をしてもギャン泣きで。。授乳回数が1番多かったのはこの日でした。乳首を咥えると寝るけど、離すと泣く。でも乳首の傷はまだ完治していないので咥えっぱなしは避けたい…。娘も寝れずに辛そうで、もうミルクを飲んで寝てもらおうと思い、泣いている娘を抱っこしたまま何とかミルクを作りました。ところが数口飲んで拒否!!わかってあげられなかったけど、きっと何か違うことを伝えたかったんだろうな。何をしてもうまくいかない日、どうしても泣き止まない日、ありますよね。毎日お疲れさまです。

母乳マッサージ(桶谷式)

里帰り中に2回通いました。桶谷式は厳しいとか痛いとか聞いた事ありますが、私の体験談でいうと厳しくなく、痛いかどうかは人による、です。

あ、母乳マッサージ行く前に授乳はしておいた方がいいです!カラになるまで全部絞っちゃうので。私は初回それで娘を空腹にさせてしまいました。

day16、まず1回目。おっぱいにしこりが出来てしまったので予約して行きました。卒乳の時もマッサージに行った今だから言えますが(卒乳時は別の教室でしたが)、授乳に慣れた乳首だと痛くないです。この時はしこりはあるわほとんど伸びないわという状態の乳首を捻り潰され、しこり部分も何されてるのか見るのが怖いくらいには痛かったです!(笑)耐えたあとはしこりは綺麗に消えてました。母乳量は40㎖。

day19、2回目の施術。しこりがなかった為マッサージは初回よりは痛く感じませんでした。母乳量は45㎖。授乳して30分は経っていたと思いますがこれだけ出たので、飲み残してるね、と言われました。マッサージ後はふわふわおっぱいでした。

結果と今後の授乳について。乳腺が細いので飲むのに力が要るし時間がかかる。恐らく娘もそれで疲れて寝るので、今の片乳10分目安ではなく片乳5分目安×2セットにする。最初の1セット目で9割は飲んでしまうので、2セット目で刺激し次の授乳に備える。5分でも寝てしまうようなら3分目安にする。食事は魚定食のような和食がいいと言われましたが、食事で乳腺が詰まるかは体質みたいなのであまり気にせず食べてました。野菜はモリモリ食べてましたよ!

次も通いたかったですが、里帰り終了に伴いストップ。トラブルが無くなったのはもちろん、自分に合った授乳方法・姿勢が分かって授乳に対するマイナス思考が改善されました!

完母になるためにしたこと

・ミルクは母乳のあとに。最初に書いたようにミルクに抵抗はないものの出るものなら母乳育児がしたいと考えていたため、ミルクは補助として与えていました。

・水分を摂る。母乳は血液から、血液は水分から。普段全然水を飲まない人間だったので、1ℓは最低ノルマとしてできれば2ℓ飲むようにしました。完母になってからはミルクスルーブレンドも飲んでました。同時にミルクアップブレンドもネットで頼みましたが届く前に完母になりました。

・おっぱいマッサージ。1日2回ほどYouTubeでヒットした母乳を増やすマッサージをしてました。飲ませる前に乳頭マッサージも。

・自分の睡眠時間を確保。昼でも夜でもまとまっては寝られないですが、スマホを触る時間を減らして寝るようにしました。

 

続きます。